神様の鹿

今朝

家のベランダに冬用の薪を積んでいたら、原付でハジメさんがやってくる。

「鹿が檻に入った!」

行ってみると大きな雄鹿が檻の中にいた。

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それは去年の冬、早朝車の前を横切った神様かと思うような大きな鹿のようだった。

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必死に檻から出ようと檻に体当たりを繰り返していた。

村の人は少し下手(しもて)の猟師さんにとどめを依頼していた。

僕はまだ眠っているなおちゃんと泰ちゃんに報告に向かった。

「あの時の神様のような鹿が捕まった」

僕はまだ寝ぼけ気味のなおちゃんにそう告げた。

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猟師さんの銃声が響く。

1発。これは耳を貫通。

2発目。大きな体が静かに地面に沈んでいく。

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途中まで寝ぼけていた泰ちゃんもしっかりと鹿を見つめる。

100キロ近くはある体を引きずり出していくのは大変だった。

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さっそく血を抜いて解体にかかる。

いつものように、後ろ脚、前脚、背肉と取って運ぼうとするが重さにズッシリと来る。

帰って調理。

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前脚と背肉1本を村の人にあげたが、それでも当分の間のお肉はありそうだ。

僕らも回を重ねるごとに段々と段取りよくなってくる。

なおちゃんも今では慣れたもので、手際よく

・ミンチ用

・ローストベニスン用

・焼肉用

・煮込み用

・燻製用

と処理していく。

今回は鹿から腸を取り出してソーセージに挑戦しようとしている。

あと、もう1つは前々から「次鹿が取れたらやろうと思っていた」『シカ肉の油漬け』をしてみた。

肉を3時間蒸し器で蒸して、そのあと塩、胡椒、コンソメ、酢、サラダ油で漬けるとシーチキンのようなものになるらしい。

最近読んだ猟師さんの本を参考にして作ってみた。

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2キロくらいはあるこの「油漬け」。これがもし成功すればもうシーチキンの缶詰を買う必要がなくなる。

楽しみである。

【番外編】

~お前だったのかアレックス~

夕方、もらってきた栗の木を薪用に切っていたらクニオさんが

「センセイのかけた罠に鹿がかかっとるで!」

との報告。

そう、だいぶ前に田んぼの近くにかけた罠のことだ。

行ってみたらこれまた大きな雄鹿がかかっていた。

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ただ、残念だったのは、段差になっているところにワイヤーをひっかけたまま、落ちて息絶えていたことだ。

今朝、見回りしたときに気付かなかったのは落ちていたから。

発見が遅れて、山に葬ることにした。

田んぼも今年は諦めて囲いを片付けたときのこと。

米を守ることも出来ずに、今さらかかった鹿は落ちて息絶えていた、という救いようのない話。

せっかく獲った獲物はしっかり食べてあげなきゃという想いでやっているので、そのまま山に返しに行くのがなんだか寂しかった。

罠の仕掛ける位置。

勉強になりました。

こうやって鹿を獲って食べていると、よく

「かわいそう」

とか

「残酷」

とか言われることもあります。

それを言うなら、食べられるために生まれてくる、鶏・豚・牛はどうなんだろうって思ってしまいます。

田畑にまで侵出してきて荒らす鹿を獲って食べることの賛否はそれでも分かれるかもしれませんが、獲るからにはしっかりと頂こうと思ってやっているだけに、今日の2頭目の鹿を山に返しに行くときには暗い気持ちになりました。

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