山
冬になって山のものたちが里に頻繁に降りてくるようになったように感じている。
きっと山の上の方には食べるものが少ないんだ・・・と思う。
シカに作った野菜や米を食べられてしまうのはすごく悔しいが、例えば逆の立場で僕がシカになったとしたら、夜のうちに里に降りてきて食べ物を探すだろうと思う。
寒くなってきて思うのは、シカやイノシシなどの山のものは大変シビアな環境で生活しているということだ。
クマみたいに冬眠出来たら良いが、出来ない(しない)動物たちは大変だ。
去年の大雪のときには、たくさんのシカやイノシシが餓死したのだと漁師さんは言っていた。
スギやヒノキばかりでどんぐりの木が減ったということを良く聞く。
手入れがなされずに暗い林床になり下草が生えないとも聞く。
山の環境のことも考えながらここ智頭で暮らしていけたらなと思っているが、なかなかです。
ナカオ先生曰く
「せめて自分達で植えたスギ・ヒノキくらいは植えっぱなしでなく、責任持って面倒みてやる。」
そんなナカオ先生は定年してから晴れの日は頻繁に山に入り、山の手入れをしている。
僕も先日初めて一緒させてもらった。
林内作業車やユンボなどの機械を使って効率良く木を伐り出していく。
プロ集団だ。
5人いたメンバーで一番の若手が50代中盤、長老が83歳だった。
83歳でも動きは確かにスローだが、無駄の無い動きでテンポ良く木を集め林内作業車に積んでいく。
この日は夏に伐り倒した杉を山から下ろす作業だった。
朝の8時ごろから4時ごろまで作業。
想像以上の重労働。
甘く見てました
それでもきれいになっていく林内を見たり、
普段は使われずにただただ見捨てられるスギの間伐材がきれいに並び市場に出荷されていくのを見ると気持ちが良かったです。
林業は儲からないと良く聞きますが、
この人たちみたいに技術や機械があり、効率よく作業できたら1日に3~5万円は儲けがでると聞きました。
一緒に作業したクニマサさんは
「これだから林業はたまりません」
ってニッコリ教えてくれました。
林業に対するイメージがちょっと変わった日でもありました。
ホームセンターで買った作業靴が一瞬で壊れました。
次はスパイク地下足袋に脚絆という装備を手に入れたいです
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