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2011年12月21日 (水)

志の輪

誰だったかな

ある活動家が言っていた。

「僕が社会全部を変えることは出来ないけれど、志を共有できる人の輪が広がっていけば良いと思う。」

どこかで価値観などが共有出来る人というのは、一緒にいて楽しいし、落ち着く。

原発事故のせいもあるのかな、人々の意識というのは段々と変わってきているのではないかと感じている。

今の社会を生きるうえでお金というものは必要なものかとは思う。

だが、お金以外にも大切なことを見出していこうという人たち、なるべく顔と顔が見えるような生活をと生きる人たちとの出会いがある。

先週末はそんな人たちと時間を一緒に出来た日々だったような気がする。

結婚を機に、おばあちゃんが住んでいた家に移ってきた夫婦がいる。

鳥取県西部の日南町という山間の町だ。

狭い鳥取県だから、その夫婦が越してきたときからその夫婦のことは耳にしていた。

たいそう評判が良いから気になっていた。

僕らと同年代。

なおちゃんの実家の江府町に寄った際に突撃に近い形で訪れる。

雪がしんしんと降る様は同じ鳥取県かと目を疑うほどにすでに雪深い。

築200年ほどもあろうかという立派な古民家に、周りは田畑や山がある。

そこで、自然の恵みをいただきながら生活しようとしている夫婦だった。

4月から、旦那は役場務め、奥さんの方はカフェをスタートさせるということらしいが、これからどのような形になっていくかは楽しみなのである。

突撃の訪問だったが、お茶をいただいてお話しを聞くことが出来た。

また、ゆっくりと訪れたいし、智頭にも遊びに来てもらいたい。

Img_6929

【しろつめ農園さん】

午後はそのまま、江府町で自然農をしながら自給生活をしているトクオカさんの家に遊びに行った。

彼女はその生活のほとんどを自給しているすごい人だ。

遊びに行ったら、火鉢でそばのパンを振舞ってくれた。

飲み物は採れたハブ茶。

薪ストーブで暖をとりながら、ゆっくりと丁寧な時間が流れていく。

僕が別にせわしないファーストな生活を送っているという認識はないが、それでもここにくると、僕の生活は消費の多いファーストライフだと思わされる。

自分の思想を自分の実生活で表現するトクオカさんはすごく芯が通っていて凛としている。

僕自身は今今、トクオカさんみたいにはなれないけれど、それでも家庭の自給率を少しずつでも向上させていきたいという気持ちはある。

訪れるたびに気付きのある、僕にとって大事な人と場所だと思う。

夕方、鳥取に帰ってきて、今度のクリスマスにダイヤモンド電器の新人社員と一緒に捌く鶏をいただいてきた。

レイクファームという湖山池のほとりにある、大型養鶏施設だ。

廃鶏と呼ばれる鶏を1羽30円、2羽いただいてきた。

大量生産のブロイラー。

施設に着くと、ツンと消毒の臭いが鼻を突く。

渡された2羽は肥料袋に入れられ、まるでゴミか何かを渡されたような感覚。

「60円です」

と言われ、60円を渡す。

その日の気持ちの良い感覚から一転、寂しい気持ちになった。

家に帰ってその鶏を肥料袋から出すと1匹はすでに息絶えていた。

慌てて捌く。

生きていた1匹は肥料袋から外に出すも、まるで生きているのか死んでいるのか分からないくらい、どこか宙を1点見つめる感じ。

Img_6935

とりあえず、フィリピンにいたときに飼っていたように外で遊ばせようと思ったが、まるで元気が無い。

寒いのかなぁと思い、今では家の玄関でダンボールに入れて飼っている。

段々と元気になってきた。

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志の輪を参照しているブログ:

コメント

こんばんは。

私もスローライフを始めたいと野望を抱きつつ、
今はまだ日々の生活に追われています。

鶏のお話し、色々考えさせられます。
『いのちの食べかた』という映画を観られましたか?
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

食べ物が生まれる場所と、
それが消費される場所が余りにも遠くて…

こんにちは
僕も観ました、その映画。
なるべく狭い循環を心がけていきたいと思っています。
先日、ケニアのキベラスラムで活動する早坂さんという日本人の人にお会いしました。
スラムの生活のことを思うと今の自分の生活も見直していかないといけないなと思いました。

スローライフを始められることを祈っています。

ようすけさん なおさん
先日はありがとうございました。
今やっとブログを拝見しました。
突然訪問していただけて嬉しかったです。
この地域ならではの絆を作っていきましょう!

突然の訪問にも関わらず温かく迎えていただきありがとうございました。
次回はもっとゆっくり、しっぽり時間をもてたらなと思いました。
これからも良い友達でよろしくお願いしますhappy01

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