産まれました!
2012年2月21日 夜9時13分 3320g 男の子でした
出生届はこれからですが、名前を
長谷 泰樹(たいじゅ)
と名付けました。
「泰ちゃん」と呼んでください
結局何事も人の話だけでは実感は沸かず、「百聞は一見に如かず」であるとは思うのですが・・・
21日、早朝5時半陣痛が始まる。
最初は10分間隔だったが、30分ほどしてその間隔が5分ほどになる。
なおちゃんは9時頃に助産院に到着。
僕は学校にお休みを頂いて11時半に合流することが出来ました。
到着すると陣痛は5分おきくらいでした。
陣痛がないときは平気な様子でお話も出来るのですが、陣痛が来ると苦しそうになります。
その都度、足で肛門を押さえながら、腰のつぼを押したり、お腹をさすったりして陣痛をやり過ごすという時間が続きました。
(肛門を押すとすごく楽らしい。)
陣痛がくる間隔も次第に短くなり、陣痛の時間も次第に長くなります。
午後4時に破水。
陣痛も強くなる。
なおちゃんもいきみ始める。
場所は助産院の1室。
6畳の和室。
布団が1つ。
色々な態勢でいきむ。
なおちゃんの気が赴く態勢で。
午後7時。
僕は晩ご飯となおちゃん用のジュースを買いに近くのスーパーに。
帰ったら、江尾の実家からお父さんが来てくれていた。
家でいてもたってもいられなくなり、来てくださった。
7時半、隣の部屋でご飯を食べていたら助産師さんから
「頭が出てきた」との報告。
緊張感が高まる。
なおちゃんの布団の周りには出産に向けての道具や、機材が並ぶ。
助産師さんも5人勢ぞろいで、声でなおちゃんを励ましながらそれぞれの役割をこなしてくれる。
助産師さんが5人揃うことは滅多にないことで、とても心強く、またありがたかった。
頭が見えてから早いのかなと思ったが、それからがまだまだ長い。
初産は時間がかかる。
見たら、確かに頭が見える・・・が・・・明らかに頭よりも出口が小さい。
マジか・・・
すごいな。
よく「鼻からスイカを出すようなもんだ」、と例えられるがあながち間違いではないと思った。
なおちゃんがいきむたびに頭が出てくる。
足腰の強さ、そして体力が必要というのがここにきて理解できる。
最後の最後、いきみたくても、長くいきむことができる体力がなければ、もっと時間がかかっていただろう。
それにしても、陣痛開始から16時間。
教科書通りの時間と言えども、長かった。
何よりなおちゃんの強さには舌を巻いた。
最後まで取り乱すこともなく、時にはユーモア溢れる冗談で部屋の空気を和ませ、冷静に出産という大業を成し遂げた。
女強し。なおちゃん強し。最強戦士菜生。
ちょっと長くなるが・・・
助産院では医療行為(陣痛促進剤、帝王切開、陰部の切開など)が出来ない。
人間の持っている力で出産に持っていく、いわゆる「自然分娩」だ。
それゆえに出産に対して嫌が応でも主体的になる。
あかちゃんのタイミングに合わせて、妊婦のタイミングに合わせて、自分の思う楽な態勢でいきみ、出産に臨む。
旦那も同じ部屋で妻を支える。
一般の病院だったら僕は病室の外のベンチでただただひたすら出産を待つだけだったかもしれない。
それゆえに、自然と力を併せるし、寄り添う。
なおちゃんが助産院での出産を望んでくれて良かった。
うまく、西江助産院さんと縁が繋がってよかった。
助産師さんたちの愛情ある手当てには感謝で涙が出るし、
出産に際して、よりなおちゃんとの絆が深まった。
子どもへの愛情もひとしおだ。
良く頑張って出てきてくれた!
度々言うが、病院だったらこのような感情になれたかどうか。
自然志向な人には「自然分娩」は俄然お勧めしたい気持ちだ。
確かに一般の病院に比べて助産院は出産に際して条件の制約があったり、リスクも比較的高いということもある。
しかし、妻を信じて、旦那を信じて、生まれてくる赤ちゃんを信じて、助産師さんを信じて。
とても濃厚な、そして豊かな時間をおかげで過ごすことが出来た。
感謝の気持ちが溢れてしょうがない。
ありがとう!
なおちゃんありがとう
泰ちゃんありがとう
西江さんはじめ助産師の皆さんホントにありがとう
お父さん、お母さんありがとう
気にしてくださって、応援してくれてた家族、友達のみんなありがとう
ありがとう
ありがとう
最高の1日でした。
生まれたての泰ちゃん
カメラを助産院に置いてきたので、携帯で撮ったデータしかありませんでした。
なおちゃんは
「泰ちゃんの写真映りが良くない。実物は10倍は可愛い」
って言います。
僕はそれは言いすぎでしょう。早くも親バカかってそれを聞いて実は思ってました。声に出しては言えないけれど・・・
ま、10倍は言い過ぎですが、少なくともこの写真の5倍は可愛いです
みなさん、これからも泰樹含めた家族ともどもよろしくお願いします。