「低温注意報」というものがあることを昨日知った。
寒すぎに注意ってやつでしょうか?
寒さに裏のゆずりはの木がシュワッってなってました。
このまま葉っぱを落とすのかなと思ったら、午後帰ってきたらシャンとしていました。
ゆずりはの木を見ると河井酔茗(かわいすいめい)さんの詩を思い出します。
なるべく「良い」環境を子どもや孫の世代に残していきたいと、そんな想いが前よりも強くなったような気がしています。
【ゆずり葉 河井酔茗作】
子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずってー
子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。
かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれどー。
世のお父さん,お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの,よいもの,美しいものを,
一生懸命に造っています。
今,お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい,花のように笑っている間に
気が付いてきます。
そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。
そうそう、家の裏の杉林、この杉が無ければ朝、昼と良い日差しが家に入ってくるのになぁ・・・
と常々気になっていた
集落の中では、6月に間伐して日当たりを良くしてくれるみたいな話があったけれど、そんな気配は無く時は流れ・・・
でも、先日、近所の人とのちょっとした会話の中で日当たりの話になり、家の裏の杉林の話になった。
「直接持ち主と話をしてみなさい。なんでも声に出して言っていかんと変わらんで!」
と言われ、持ち主と集落のリーダー的な人と話をしてみたら、
「伐っても良いですよ」
とのこと。
とても気前良く、言ってもらえた。
伐った木も好きにして良いとのこと。
なんて優しいんだ。
なんて気前が良いんだ。
ということで、最近の楽しみは家の裏の木の間伐→そして日当たりを良くする事。
チェーンソーで木を伐るのは久しぶり。
写真は木にチェーンソーをかませちゃったところ・・・
お恥ずかしい・・・
「あぁ~、家にぶつかる~」
とか言いながら伐ってました。
伐った木は葉枯らしして乾燥させ、来年の秋くらいにログ小屋でも作れたらなぁと妄想中。
木の持ち主のツトムさんにはどうやってお礼をしたらいいのかしら。
集落のおじいちゃん、おばあちゃんにお世話になりっぱなしの僕たちです。
瀬戸内海の島に住んでいる女性が遊びに来た。
智頭への移住を考えているみたいだ。
その女性は数年前から化学物質過敏症となり、生活には随分と気を使ってらっしゃった。
食べ物にも制限が生じ、今は自分で畑をしている。
もちろん無農薬、無化学肥料栽培だ。
「自然農」をキーワードに先ほどつながった。
家にも一泊してもらい、智頭の暮らしの様子、僕らが住んでいる集落の様子など、色々話をした。
ここの集落の空き家や、耕作放棄地に家を建てることなどを検討されていた。
良い場所や縁があったらいいなぁと願うばかりである。
今度は冬に雪が積もった頃に様子を伺いにくるそうだ。
その女性と、向かいのスナオさんの家の空き家に行った時に、
「燻製器いるか?」
と聞かれた。
僕が常々、ロッカーで製作しようと考えていた燻製器・・・
即座に
「欲しいです」
と返事。
ドラム缶の良いやつだ!
カッコいい☆
今はベンチの後ろに置いてある。
早く、この燻製器で燻製を作ってみたい。
その他にも芋茎(ずいき)や、大根、チンゲン菜の苗(翌日シカにかじられることになるのだが・・・。)を頂いた。
この紫色のが芋茎。
この前も登場したかもだが、これが今智頭で旬な食べ物。
僕は先日、人生で初めて頂いたがこれがまた美味しかった。
今日も路地横で、この芋茎を大がまで湯がいているおばあちゃんを見かけた。
こうして旬のモノを頂きながら生活できるのは嬉しい。
ホントはこれらのものを自分でも作れるようになったらいいのだが、ゆっくり、ゆっくりそこは挑戦していこうと思う。
まずはしっかりと獣対策をしなくてはいけない。
ここ毎日シカに入られている形跡がある・・・
自然農で野菜を作って、その野菜でシカをおびき寄せ、シカを食べる人
っていうステータス
金曜日の朝
目覚めても前日のけだるさが抜けていない。
久しぶりに風邪をひいたみたいだった。
学校には電話して休みをいただいた。
一日安静にしていようと思った。
朝7時半。
集落のおじいちゃんが家に来た。
近所の畑の囲いネットにシカがかかっていることを教えに来てくれたみたいだ。
一度は体調が優れないことをお伝えして、お断りしたのだが、なんだか困っていたようだったので気になってしまい、やっぱり処理することにした。
朝8時。
掛矢(頭をたたくもの)、出刃、100円カッター、バケツを持って現場に。
そしたら見事に角が引っかかっていた。
僕が行ったときには息が途絶えていた。
ちょっと前に近所のおじいちゃんが頭をたたいていたからそのときに死んだんだ・・・
合掌
すぐに血を抜いてはらわたを取って、皮を剥ぐ。
すぐ終わるかなと思っていたが1時間半もかかってしまった。
足の肉と、背肉だけいただいて、後は山に還した
また肉が10キロほど手に入った。
学校を休んだのに、午前中いっぱいはシカと過ごした。
なんだかお恥ずかしい
後で集落のおばあちゃんには
「よぉしてごさった、よぉしてごさった(よくしてくれた、よくしてくれた)」
と嬉しそうに褒められた。
嬉しかった。
風邪
なおちゃんにうつらないうちに早く治してしまいます
とりあえず、大根とカブは全部食べられちゃいました。
ほうれん草と春菊は残りました。
どうやらヤツらはアブラナ科の野菜が好みのようです。
寂しいことでもあるんですが、隣のハタさんが今月引越しをされることになりました。
8年、隣のロッジに住んでいたようで、ここ新田集落にもすごく馴染んでいた夫婦だったのですが・・・。
引越しに際して色々なものを頂いています。
今日は、シイタケとナメタケの原木をいただきました。
これで、我が家のキノコ自給率もアップです
悔しいかな、田んぼの囲いをしていた、フェンスを取り外し、開放してやりました。
今年は敗北です。
草と猪に。
この教訓を生かして来年米作りリベンジしたいと思っています
ということで、そろそろ木工やらに時間を使っていこうかなと思っています。
この春から田畑に追われる日々でしたが、そこからちょっと離れて、木に触れる時間を増やしていきたいと思っています。
今日も、作業を終えて帰ってきたら家からは良い香りがしていました。
最近なおちゃんはよく料理の本を広げて色々研究している模様です
今晩もすごく美味しかったです
僕も食材作りに精を出さなくてはと思わされます
秋の香りですね
いやぁ
洋介です
悶々とした日々でした
僕の親父にはこれを「猪ショック」と言われていますが・・・
(そう、猪に踏み荒らされた当日、あまりに悲しくて実家にまで電話してしまいました。)
今までかけた時間とエネルギーのことを思うと今回の稲刈りは悲しすぎました。
そしてふさぎこむ毎日
でもくよくよしていても良いこと無いから、気持ちを切り替えて登山でもしようと、前から気になっていた「大倉山」に登ってきました。
大倉山はうちのすぐ裏にある山です。
「裏山」
僕が普段車を駐車しているところが登山道にすでになっています。
スギ・ヒノキの人工林を抜けるとだんだんと雑木林になってきます。
百何年も前からずっとそこに生きている大きな木を見るとなんだかホッとします。
頂上に着くと北は日本海・南には瀬戸内海が見渡せます。
山の向こうが瀬戸内海
(良く見えないときは心の目、心眼で覗いてみましょう)
北は日本海
山だらけ
途中、鹿を2頭見ました。
昼間に見ると新鮮な感じがします。
野生動物はこんな環境で生きているんだと思うと、
蛇口をひねったら水が出て、
お腹が空いたらスーパーですぐ食べ物が手に入って、
雨風が凌げるお家に住んで、
と、
今の自分の状況の呑気さが感じられました。
頂上で寝転びながら本を読み帰りました。
本は、前の家の本棚にあって気になって手に取った、
中島正さんの
「都市を滅ぼせ」
です。
環境問題、人類の永続性を考えたら、なるべく都市から依存しない生活を送った方が良いといった内容です。
タイトル通り過激な本ですが、でも僕たち人間(特に先進国の人たち)が、考えなくてはいけないなと思えるようなことです。
僕でも、今さら草鞋を編んで生活したり、車の無い生活を送るのはハードルが高いですが、人類が、子どもの代、孫の代も、安全レベルを今より下げることなく、持続的に生活できるラインはどこにあるんだろうと考えながら生活することも大切なのではないのかなと思いました。
前までは「子どもの代・孫の代」っていうセリフが自分で言っていてうそ臭く、表面的な感じだったのが、なんだか実感を持って使えるようになってきました。
近所のおじいさんに聞いたら登山に2時間半はかかると言われていましたが、やっぱり2時間半とっぷりかかりました。帰りは1時間少々。
晴れた日にどうですか?
ポン子の骨は漂白して薪ストーブの傍で乾かしていました。
魔よけになるみたいです。
背骨の軟骨が紛失してしまったので、紙粘土かなんかで補修しようと思っています。
恐竜の化石を彷彿とさせます
僕らの住んでいる新田という地区にはここ数年でシカが多数出没するようになったようだ。
畑や田んぼの周りには必ずシカやイノシシよけの囲いがしてあるし、夜家に帰る途中にはかなりの確率でシカと遭遇する。
昨日の午後、僕が種を蒔こうと種を吟味しているときにハジメさんが
「長谷くん、水路でシカがしんどるぞ!」
の声
いってみると小鹿が水路にはまって死んでいた。
相談して川向こうの空き地に安置することに・・・
せーので放り投げて安置したのですが・・・
帰り際に、
ん?
ちょっと皮なめししてみたい
と思い立ち、やっぱり捌くことにした。
人と一緒に捌いたり、人が捌くのを見ることはあっても、1人で全部というのは初めて
なかなか難しいなと思う点もあり・・・
今はちょっと干 しています