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2011年10月

2011年10月29日 (土)

僕の野菜を食べるシカを食べる僕

自然農で野菜を作って、その野菜でシカをおびき寄せ、シカを食べる人

っていうステータス

eye

金曜日の朝

目覚めても前日のけだるさが抜けていない。

久しぶりに風邪をひいたみたいだった。

学校には電話して休みをいただいた。

一日安静にしていようと思った。

朝7時半。

集落のおじいちゃんが家に来た。

近所の畑の囲いネットにシカがかかっていることを教えに来てくれたみたいだ。

一度は体調が優れないことをお伝えして、お断りしたのだが、なんだか困っていたようだったので気になってしまい、やっぱり処理することにした。

朝8時。

掛矢(頭をたたくもの)、出刃、100円カッター、バケツを持って現場に。

そしたら見事に角が引っかかっていた。

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僕が行ったときには息が途絶えていた。

ちょっと前に近所のおじいちゃんが頭をたたいていたからそのときに死んだんだ・・・

合掌think

すぐに血を抜いてはらわたを取って、皮を剥ぐ。

すぐ終わるかなと思っていたが1時間半もかかってしまった。

足の肉と、背肉だけいただいて、後は山に還したxmas

また肉が10キロほど手に入った。

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学校を休んだのに、午前中いっぱいはシカと過ごした。

なんだかお恥ずかしいconfident

後で集落のおばあちゃんには

「よぉしてごさった、よぉしてごさった(よくしてくれた、よくしてくれた)」

と嬉しそうに褒められた。

嬉しかった。

風邪

なおちゃんにうつらないうちに早く治してしまいますrock

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とりあえず、大根とカブは全部食べられちゃいました。

ほうれん草と春菊は残りました。

どうやらヤツらはアブラナ科の野菜が好みのようです。

2011年10月27日 (木)

新婚味噌

今日はずっと気にはなっていたけれど

ちらっと覗いたらカビだらけになっていたので

見なかったふりをしながら 

でも

ずっと気にかけていた

「味噌瓶」をオープンしましたaquarius

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以前、こだわりの無農薬大豆や天然塩で味噌を作って

販売している方のところに遊びに行った際

「毎年味噌を作るけど、新婚当時に嫁さんと作った味噌よりうまい味噌は出来ない」

という真実なのか、おのろ気なのか分からない話を聞き

その気になって私達も杵と臼で大豆をひいて、2月に味噌を仕込んでいました

あれから約8ヶ月

お!なんとなく味噌っぽくなっているではありませんかshine

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もう少し寝かせて 今年の味噌を仕込む前に

新婚味噌を試食してみようかなぁと思っています

aquarius

aquarius

今晩は

riceball智頭豆腐のおからとひじきのハンバーグ(裏のシイタケ入り)

riceball近所の方から頂いたピーマンの炒め物

riceballなめこと洋ちゃんの大根の味噌汁と玄米

でしたrestaurant

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続・鹿のぬいぐるみが欲しい

2週間ほど前だろうか、小鹿の皮を近所のおじいさんから頂いたのは。

隣町に住む友人に教えてもらいながらきれいに頭や足の骨の部分を皮から切り取り・・・

というところまではこのブログで紹介させてもらったのではないか。

そのあとその友人のブログを参照しながら作業を進めていた。

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塩漬け

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塩漬けして2日くらい寝かせた後に取り出してきれいに残りの部分の肉を取り除く。

ちょうど友人が遊びに来たので、一緒に作業をした。

手が塩の利いた干し魚のにおいになったcoldsweats01

それでなめし液に数日間漬け、様子を見て取り出し、ベランダに干していた・・・

2日前の夜のことだったと思う。

その日の段取りとしては、学校から帰ったらソフトニングという作業ということだったが、朝鹿を見てビックリsign02

鼻の部分と、蹄の部分が何者かによって食いちぎられていたcrying

シカ?イノシシ?タヌキ?・・・??

crying

crying

(あまりに残念だったので写真はないです)

crying

crying

たかみちゃん、時間を割いて教えてくれたのにこんな結果でごめんなさい。

いなちゃん、さきちゃん、手を臭くしながら手伝ってくれたのにごめんなさい。

なおちゃん、ぬいぐるみ作ってあげられなくてごめんなさい。

すごく残念だけど、尻当てにしようかなと思って作業は続けていきます。

丁寧に管理できなかった僕の過失です。

「丁寧さ」「最後まできちんと取り組む情熱」

反省点。

最近こんなことが多い気がします。

一つ一つ丁寧に接しないと失うものが多い気がする。

よくよく考えて行動しようdash

2011年10月25日 (火)

秋の夜長

今日は拾ったカリンの実と

頂いたなしを果実酒にしてみました

maple実りの秋maple

色々な実を拾ってきてはせっせとつけていますbottle

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右がなし

左がカリン

ちなみに以前漬けたヤマボウシとイチジクは只今こんな感じ

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以前の写真に比べると

果実の色は悪くなったけど、その分お酒に色が移りました

ちょっと味見してみたら、それぞれ良い香りも焼酎に移っていて

美味しくなる予感たっぷりでしたshine

Img_5415  以前の様子

今日はもう一つ、子ども達とのお散歩中 ざくろを見つけたので

お土産で少し持って帰りましたpresent

ひとつぶひとつぶがキラキラしていて宝石みたいshinering

甘酸っぱくて美味しかったです

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今晩は

appleちくわのチーズ入り磯辺揚げ 頂いたニラともやしの炒め物添え

(よそで食べた時あまりに美味しいと洋介くんが絶賛し是非作って欲しいとリクエストがあったので)

apple焚き火で焼いた焼き芋とハルちゃんの紫いものサラダ

apple智頭豆腐とがっくんのねぎの味噌汁

apple京ちゃんのおじいさんが作った炊き込みご飯

appleデザートに京ちゃんのおじいさんが作ったなし

でしたrestaurant

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今日は寒いけれど、しっかり布を張り直して、

薪ストーブをがんがん焚いたら部屋は22度ととっても暖かですspa

洗濯物もストーブの前でからからに乾いて気持ちが良い

わ~いnotes

2011年10月24日 (月)

まるたんぼうまつり

なおちゃんの職場、智頭町森のようちえん「まるたんぼう」はチームワークがすごい。

設立してたぶん3年くらい、まだまだ駆け出しのようちえんだと思うが、自然の中で子育てがしたいという想いを共有する保護者・スタッフが力を併せて運営する。

昨日は、そのまるたんぼうが日々お世話になっている智頭町や、人々に感謝する機会、楽しむ機会の「まるたんぼうまつり」があった。

僕もお手伝い(ひやかし?)に行ってきた。

あいにくの雨模様だが、それでもスタッフや、保護者が事前から一生懸命準備して楽しいまつりだった。

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まつりのスタートはまるたんぼうの朝の会からnote

なおちゃんは妊婦とは思えないほどの軽快な動きcoldsweats01

色々な店が立ち並びました。

(フリーマーケット・おかあさんの手作りパン屋・薪割り体験・やきいも・野焼きパン・食堂・・・などなど)

スタッフは喫茶店をしていました。

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僕が好きな劇団、鳥の劇場さんもかけつけて「3匹のガラガラドン」を上演していました。

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のどが渇いたと大きな石にたまった水を飲む子どもには野生を感じました

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大人が本気で遊んだら楽しいflair

準備やらなんやら大変だったと思います。

ご苦労様でしたhappy01

おまつりで残ったカレーやら惣菜を買って晩ご飯にしました。

美味しかったです。

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【おまけ】

フリーマーケットで買った「自給自足」という雑誌。

最近ちょっとお気に入りでトイレの片隅に置いています。

昨日買ったやつのなかに、「石積みの家」という特集があって、自分で6年かけて石積みの家を作った人が紹介されていました。

色々な人がいて、色々な生き方がある。

「家作り」というタネはやっぱり僕の中にも落ちています。

いつか発芽するといいなぁ・・・confident

2011年10月23日 (日)

美味しいお酒

一昨日の金曜日の夜に、誘われて飲み会に参加してきました。

智頭町に「田舎で働き隊」でみたき園で働いているモエちゃんという女の子の家でした。

偶然にもモエちゃんは僕と同じ出身地でした。

家は車で5分ほどのご近所で、茅葺屋根のとても素敵なお家でした。

家に入った瞬間に、わぁすごいなぁ、立派だなぁと思えるような雰囲気。

ただただ古いというわけではなく、きれいに今風にもリフォームされており、新旧がうまいこと溶け込んだようなたたずまい。

こういうおうちが空き家であるんだなぁと改めて田舎のポテンシャルを感じました。

1枚だけ撮ったお家の囲炉裏の写真だけ

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美味しい料理(手作りピザや獲りたて猪やラタトゥーユっていうスープだったり・・・)と美味しいお酒に、美味しい雰囲気にすっかりお酒がすすみました。

人も30人くらいは来てたんじゃないかな。

智頭町の人と、町外の人と、ユニークな人たちが集まって親交を深めていました。

これだけの人たちが集まるのはモエちゃんの魅力なのかなぁと思いました。

bottle

bottle

bottle

気づいたら盃が重なり、地球がすごい速さで回転し始め、久しぶりに潰れてしまいました。

何歳まで酒に飲まれてしまうのでしょう。

お恥ずかしいconfident

なおちゃんと車で家に帰る途中も、何度も止まってもらい、そばの川にゲロゲロ。

なおちゃんには「つわりの大変さが分かった?」と言われ、

「あぁ、つわりってこういうことなのか」と実感。

四六時中こんな状態だなんて、つわりの恐ろしさを感じました。

家に着いても動くことが出来なかったので(だってすごい速さで地球が回っているから)

そのままの状態で玄関で寝させてもらいました。

顔の横には洗面器

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協力隊時代、協力隊の仲間たちとフィリピンの島で飲んで酔いつぶれたときに、ココナッツの木から実が落ちてきたら危ないからと椅子を頭の上に設置してくれた優しさを、思い出しました。

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2011年10月18日 (火)

冬支度

最近、昼間は天気がよくて日向では気持ちがよくても

朝晩はぐんと冷え込むようになりました

ぽちっとボタンを押せば暖かくなる環境ではないので

ストーブつけようかどうしようかと考える機会が増えました

エネルギーのことをとても身近に考える良い機会が出来ました

今日はちなみにお風呂に入って温まりすぐお布団作戦なので

薪ストーブはつけませんでした

料理をすると火を使うので暖かいです

今日はこの前頂いた芋茎を初めて料理してみました。

riceball芋茎とわかめとしょうがの酢の物

riceballはるちゃんの里芋の味噌煮

riceball大根の皮と芋茎のきんぴらと玄米

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お酢を入れて、したゆですると紫色の汁がいっぱい出てきて

何だか不安になりましたが、意外とくせもなくしゃきしゃきしていて

おいしかったですflair芋茎、何にでも使えそうでした。

riceball

riceball

洋ちゃんが寒さ対策で天井を作ってくれたので

その下に布をかけて玄関との仕切りを作りました

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カーテンちょい足らず・・

また布を買い足して、部屋を冬バージョンに仕切って

部屋を効率よく暖めたいと思いますrecycle

照明も天井につるしてあったものを床に置いてみました

少しずつ 冬支度

時間に余裕のある非常勤という形

だんだんと冷えてきました。

今の気温は手元の温度計で11℃。

10℃あたりが薪ストーブを点ける、点けないの境目かなぁと思ったり。

吹き抜けがあったり、窓が多かったりという「夏向き?」な我が家。

熱効率を高めるため、吹き抜け部分に天井ロフトを作成し、間仕切りを図ってみました。

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色々な人のアドバイスを聞きながら、試行錯誤を繰り返していましたが、昨日大工のタカツネさんが来てくれて、そのアドバイス通りに昨日はやってみました。

なんというか、プロの的を射たアドバイスの安心感というか、迷い無く作業を進める事が出来ました。

やっぱ、何かにつけてのプロってすごいなぁ、と改めてプロへの憧れが増しました。

教師のストロングポイントってなんだろう?

昨日、大枠の形は出来たので、あとは細々したところの手入れ。

久しぶりに楽しく、達成感のある時間を過ごせました。

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薪ストーブで干し肉。

ちょっと塩辛くなってしまいましたが、こんなに簡単に干し肉が出来るんだったら、面白いなって実感です。

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ポン子は煮込みすぎて背骨がなくなってしまったので紙粘土で補強。

今度は煮込み過ぎないようにしようと思いました。

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僕が編もうと思って置いていたとうがらしを、天井の作業しているうちになおちゃんが編んでくれました。

あれもこれもと思ってどれも中途半端にならないように気をつけたいです。

昨晩はシチューでした。

ルーを使わずに豆乳とトウモロコシとコンソメで作ったみたいです。

とても優しい味がしました。

なおちゃんが元気になってくれたことが何より嬉しく感じる今日この頃です。

お腹の赤ちゃんも元気に動いていますrun

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2011年10月17日 (月)

やりたいこと、やるべきことの見極め

昨日の日曜日、近所のカズヒコさんと脱穀をしました。

さほどないからと千歯ごきを使ってしました。

夢中でやってたら写真を撮り忘れました・・・

お昼は鹿肉を使った野菜炒め

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午後からは山にヤマボウシの実を採りに行きました。

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山の上はすでに紅葉が始まっていて綺麗ですshine

僕が木に登り枝をゆすり、なおちゃんが下で落ちた実を拾うという作戦Img_5408

採った実は果実酒にしました。

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右がヤマボウシ、左がイチジク

綺麗な赤が素敵だったけど、今朝起きたら赤色が抜けてました・・・

大量にあった鹿肉も、ご近所や友人に配ったり、干し肉にしました。

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夜は鹿カツカレー

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朝は鹿カツサンド

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冬にむけて、たくさん獣を獲ろうかと思ったら、処理だ、保存だ、加工だ、と結構考えていかないといけないなと感じています。

ここはなんだか楽しいことがいっぱい。

だけどあれもこれもって欲張っていると目が回りそうです。

今日からまた月曜日。

デイリーワークが始まります。

2011年10月16日 (日)

目標設定

さて、仕事も一段落したし、ブログでも書こうかと思ったら、なおちゃんが余すことなく書いていました。

彼女のしっかりさには脱帽です。

いつも見習わなくてはと思いつつ、長年身についたこの「マイペース」はなかなか変わりません。

野菜にしても、肉にしても、ほんとにもらい物ばかり。

ありがたいことですhappy01

ただ、想いとしては、これらを自分でもうまいこと生産していきたい。

「無肥料農法」と学生時代に出会い、それに傾倒し、色々な実践者に会いに行き、本を読み、イメージを膨らませて、いざ実践となるとなかなか思うようにはいかない。

かたや、近所のおばあちゃんたちは、農法はさまざまだが立派に育てている。

有機堆肥と最小限の薬を使って立派な野菜を作るフミコさんはすごい。

老人3人(おじいちゃん・おばあちゃん・大きいおばあちゃん)で暮らしているのだが、野菜をたくさん生産している。

それらを惜しげもなく人(僕のような)に分け与える。

余裕がある。

それがカッコいい。

目標は「無肥料・無農薬農法」だが、それで全然作物がとれなかったら意味がない。

ただ土と戯れているだけだ。

どうやったらうまく作れるようになるか、地域のおばあちゃんたちに相談しながらやっていく。

地域のおばあちゃんにしろ、猟師さんたちにしろ、まわりには生きていく力を教えてくれる先生がたくさんで、それが幸せです。

今日はこれから脱穀です。

すずめの涙ほどしか収穫できないでしょう。

地域の先輩方には笑われます。

でも僕も笑いながら、それでもまた来年チャレンジさせてもらいたいと思っていますrock